1−2.魂魄 妖夢再考

非常に多くの方からそれはおかしいと言われました、妖夢の利き手考察。
ここで皆様に頂いた有難いお言葉を、書いてしまった者の責任として纏め、再考察させていただきます。
文章記述された皆様には、身勝手な引用をお許し下さい。

なお、更におかしい所があればご指摘頂けるならば本望です。
また、捕捉漏れがあると思われますので、そちらももしありましたらご連絡下さい。
あと、偉そうな事はもはや言えませんので、文体を変えています。

>東方二次創作を語るスレ1/1の200さん
>>KORさん
サイトの利き腕考察を読みました。
で、ちょっと気になる事があります。
当方一応剣道の心得がありますが、妖夢の利き腕についてです。
一刀の場合、右前半身になるのが一般的で、大抵利き腕に関係なく矯正されます。
また、一度だけ二刀の方と相対した事があります。(舜殺されましたが)
右利きの方ですが、左に太刀、右に脇差で右前半身でしたよ。
あと、妖夢の背中に負った長刀はとても抜き打ちできるものではないので利き腕の根拠にはきついかと。
居合をやってる友人曰く、「あんなもん佐々木小次郎でも抜けるか」だそうで。
えと、要するに何が言いたいかというと。
流派によって利き腕に関係なく構えるので、特に二刀剣術家の利き手は構えからはわからないと思いますよ。
・・・かの宮本武蔵は左利きだったそうですが。

>ほんのひなんじょのAZさん
剣道、剣術などでは左利きでも基本的に右利きと同じ構えを覚えます。
二刀流もどちらの手に短刀、と決まっているようです。
私が習った所といくつかのサンプルしかないので断定はできませんが。
(そして突然レフトハンドソードという単語が頭を駆け抜けていくのですが)
 そして某所の、妖夢の剣の鞘は抜けないんじゃないか、という話。
あれって立ち絵を見るに、鞘を捨ててません?
上から抜けないなら下に抜こうという逆転の発想かなー、などと思ってました。
しかし鞘を捨てると「小次郎、敗れたり!」なわけで。
(佐々木小次郎は武蔵との戦いの時に鞘を捨てた、という
エピソードがあるそうです。勝ったら刀を鞘にしまうはず、
なのにその鞘を捨てたのは勝つつもりがないからだ、ということで
武蔵が「小次郎、敗れたり!」と叫んだということです)

>うぉあてっどのひなたりゅうやさん
その中で気になったのは妖夢についてです
修練を積んだ剣士というのは
両利きになる人が多いですよ。
両の手どちらでも剣を操れるように修練しますからね。
私自身も某剣術道場に通っていましたが
どちらかだけというのは型の対応が出来ないんですよね。
で両手とも鍛えて、自在に操れるようにすると
まぁちょっと修練をサボるとすぐに元に戻りますけどね(笑)
あと、刀を背負って抜刀ですが
鞘に切れ込みを入れておいて、抜きやすい物にしてあるのが多いです。
あとは抜刀の基本は左に柄がくるようにするものです。
じゃないと正中線ががら空きになりますからね。
まあ、妖夢の場合ですが
彼女の半分である霊魂が鞘を支えているのかもしれませんけどね(笑)
あとどーでもいいことですけど、佐々木小次郎は実際には
長刀を背中に背負っていなかったとか。
無理ですってあれは(笑)
まぁ今回一番言いたかった事なんですけどね。


…まず、私の少ない知識での考察をお読み下さった皆様に、お礼とお詫びを。
そして、すぱっと切り捨ててくださった皆様に心よりのお礼を…勿論、本心から。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥…ではありませんが、知らずに居ることはしばしば危険なものです。

さて、私は一切武術の心得などない人間でありますゆえ、実際の構え、心得に関しては正しさを考察出来ません。
疑うと言う意味ではなく、まったくそのまま受け止めるしか出来ず…咀嚼できないのが歯痒くてなりませんが。

妖夢の利き手考察のみに絞って言うならば、ひなたさんの『両利き』説は素人考えに支持したい所ではあります。
年数を考えると、妖夢はああ見えて数十年レベルで修行を行っている筈ですから。
…もっとも、これもまた考察し始めると止まらなくなるので、今は置いておきます。
兎も角、一種の妖刀(…文字通りに妖怪が鍛えてますね)を、未熟とは言えあそこまで振り回せるのは、
並みの人間には不可能な芸当であり、やはり並みの妖怪にも不可能な芸当なのではないでしょうか。
剣の心得は十分以上…未熟のなんの言われるのは、先代が偉大すぎたから、と言うことでしょう。

すると疑問になるのはやはり剣をどのように抜いているのか。(※ここでは剣と刀を明確に区別していません。)
腰に挿した刀に関しては、鞘がありません。
なんで抜きやすそうな短い刀に鞘がなくて、長い方に鞘があるんだ…と疑問にも思えて来てしまいますが。
そしてまた、よく見ると妖夢のドット絵で剣を構えているポーズのものにも、鞘が描かれて居ないようです。
…すると、AZさんのご意見もごもっともと考えられてきます。鞘は投げ捨てている。
一点気になるとすれば、妖夢戦終了後に再び刀を鞘に入れて背負っている点ですが。

ところで、妖夢の剣の鞘と言えば、もう一点気になる点がありました。鞘についた(生えている?)あの花の事です。
妖夢戦前後の絵を良く見比べると、妖夢は服が傷ついているにも関わらず、この花は花弁のひとつも欠けていません。
妖夢の服があれほどまでに破れる衝撃を考えると、花が無傷なのは疑問に思えます。
(…服をあれまでに傷つけるなら、花だけ描き忘れ…と言うこともないと思うのですが。)

そこで、無い頭を絞ってこんな説を出してみました。
これも、鞘を何処かへやるという前提のお話なのでなんとも言えませんが。

1、妖夢の刀の鞘はあれもまた、半分幻である。
 意志等に反応して、鞘の実体もまた現れたり、消えたりする事がある。
 鞘は抜き放つものではなく、妖夢の意志に感応して『消える』ものである。
 妖夢・妖忌とも半幽であるならば、その理由は…?と言う理由にもなるかもしれない…し、ならないかも知れない。

2、妖夢の幽体の半身が持って何処かへ逃げる
 まぁ、ストレートに考えるならこれかと。AZさんのご意見とそう変わりませんが…
 立ち絵の半身が描かれてる奴の時は、きっと画面外にあたるところで頑張って隠している…のかなぁ……
 最大の疑問は、何故そうしてまでその鞘を守る必要があるのか。
 これも捏造して考えるなら、あの花が妖刀としての生命を象徴している…とかでしょうか……

 

私の現状での妖夢考察は以上です。
またしてもかような下らない考察に付き合っていただき、有難うございました。
…もしもまたご指摘になるような点がありましたら、このページを増量して考察を続けたいと思います。

2003/11/27  漂流いかだ

 

ここまでのまとめ:

両利き(…多分)

・妖夢

刀の鞘はどうやって抜いている?

・頑張ってぷるぷるぴょんぴょんしながら抜けないものを抜いている?
・半身に支えてもらって抜いている?
・抜かないで投げ捨てている?
・鞘は消えてしまう?
・半身に持っていって貰っている?
・……不思議な力?


 


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