博麗大結界と幻想郷

※先にまよひがねっとさん幻影城さんの04/02/07日記をご覧になる事をお奨めします。

> ちなみに、幻想郷は異次元とか別世界とかそういうものではなく、あくまで陸続きの辺境の山奥です。
> 結界があるため、通常は辿り着く事も見つける事も出来ないだけです。
> ここでの結界とは、洗練された現在の常識と、常識のために切り捨てた文化との差です。
> (だから弾幕なのか?(笑))

ZUN氏の公式発言より…ですが。(詳細に関してはまよひがねっとさんにて探してください)
ここでの結界は、明らかに概念結界ですね(たぶん)。
確か当時の東方スレでは常識の壁とかそう言った表現が結構出ていた記憶がありますが…
こんな感じなので、基本的に世界は繋がっているものとして考えて居たりします。


それにしても幻影城さんの考察もおもしろいです…
西洋妖怪がどうやって此処へ来たのかはなかなかに注目したい点ですしね。
空間結界の綻びと概念結界による補強……
……ん、空間結界と概念結界?
もしやまさか……
以下は思い付きによる突発考察につき、手助け(ツッコミ)歓迎中よ。

先ずは、私が未だ例のお話を理解しきっていないという点が結構問題になるのですが^^;
ほんのひなんじょさんの師走二日とかその前とか、幻影城さんの12/02とかその前とか…を見て。
ひょっとすると、例の二重結界の見立ては、これなんじゃないでしょうか?

本来八卦の陣を引く意味としては、それ単体で全てを包括する事になる(ハズ)。
しかしながら霊夢の二重結界はその八卦図を二重に逆回転させて発生させるという構造をしている。
当時は恐らく陰陽玉二つを核として術式を構成しているために二重で逆回転…と結論付けたものの。
ひょっとするとこれ自体が博麗大結界への見立てになっているのではないでしょうか?

博麗の巫女である霊夢がこれら二重の結界を張ることはそれ程考えにくいものではないでしょう。
ご存知の通り、この結界の威力はかなり甚大です。
プレイしていればわかりますし、データとしてもレーザーでも辛くない!さんにて確認すれば一目瞭然。
……しかしながら結界の範囲は結構狭い。
これもキャラの特徴立てとして考えることもできるのではないでしょうか。

…つまり、博麗の巫女の血として、霊夢は縮小版博麗大結界を張ることが出来る。
しかも、その威力は一般的な妖怪その他に対しては絶大である(まさに鉄条網)。
……が、霊夢の修行不足ゆえか効果範囲は余りにも狭く、持続時間も短い。
ある意味では博麗大結界みたいな異様なものを一時的にとは言え張れる霊夢の力が異常なのかも知れない。
他の結界を触っただけで消滅させられる霊夢の特異体質も、これに由来してと考えることもできる。
霊夢が居る空間の周囲にだけ、結界を張れる特殊な空間があると考えれば……


…そして、更に強引な考察を続けるとすると。
ボムキャンセルするボスキャラたちを考えると、これが大結界に関して脅威ではないという意味になるのでは…?
逆に二重結界が簡単に通用するような相手は、そもそも大結界を通過できない程度の能力なのでは…と考えてみたり。
ちょっとわかりやすく表現を変えてみましょうか。


>  とはいえ、妖怪の主な食料は人間である。特に天然物が人気だ。 
>  そのため、食料班は定期的に人間を狩りに出ていた。もちろん  
>  そのとき人間に妖怪の存在を気付かれてはいけない。妖怪達は、 
>  色々な事故や家出に見せかけて、人間を狩っていた。その程度  
>  の行方不明者はニュースにもならない、人間界の人間は増えす  
>  ぎていたのだ。                       

……つまり、ボムキャンセルかそれに近い能力を持てるくらいのレベルの妖怪が食料班。
或いは、天然物を食せる上流階級。
パチュリーなんかは作中でボムが効きますが、レベル的にはこちらに入るのでしょう。
……人間食べてるのか不明、そもそも自分から狩りに行くとは思えませんが。

逆にあっさり二重結界でやられてしまうレベルの妖怪は、職に就いて食事を貰っていたりするのでは、と。
……例えば美鈴さんとか、ZUN氏に『居ても居なくても』とコメントされるレベルの皆様。
もっともチルノとかは2面ボス程度ですが、妖精なので人を食べないとは思います。
……あ、ルーミア。

ルーミアとか、レベルが低くしかも住所不定無職の皆様は、恐らく養殖物でどうにかしてるのではないかと…
養殖物、と言っても人間を文字通り飼育してるとは思えませんが。

> ちなみに、人間は街に住まないと、過酷な環境下なので生き抜くことが出来ない時代ですが、
> 霊夢や魔理沙等一部の人間は、辺境で裕福な生活をしています。
> ここ幻想郷は妖怪達の方が進んだ文明を持っているため、霊夢と魔理沙等の辺境の人間は、
> その恩恵に与ってるに過ぎないのです。その為、完全には妖怪達を倒すことは出来ないのです。

……から考えるに、こう言った街や集落に住む人間に比して天然物と言ったのではないかと。
(彼女達から見て)『我々妖怪の恩恵に預かって生きている存在であり、食料として生かされている人間。
そしてその外で我々の文明の力に依存せず、別の秩序を構築して生きている天然物の人間。』
この構図は私達が普段行っているものと、そう変わるものではありません。
だからこそ、我々のより深い業も見えてくるというものなのですが。


昨日の考察では博麗大結界を指して『鉄条網』と言いましたが、ここで恐ろしいことにも気付かされます。
単なる偶然の一致であるとは思いますが……


……まぁもっとも、幻想郷ではそんな事は人間側にとっても意識するレベルではないのでしょうけれども。
妖怪はこっちの世界で言うところの交通事故とか、そう言ったレベルなのではないでしょうか。
少なくとも『勇敢な人間の末裔』であるらしいので、普通の人の中にもそれなりに魔法なり何なりは使える人は居そうですし。
滅多な病気もなく(魔法で治せる)、時に妖怪に襲われるくらいで気にしていないのかも知れません。
街や集落に住まなければ行き抜けないというのは我々外界の人間とておおよそ同じ。
魔理沙や霊夢が(あの年齢で)一人であんなにたくさんの装備を構えて暮らしているのは我々から見ても裕福なわけですから。


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