即興書きSSその3@2003/12東方オフ


「姉さん、早いってばー」
気が急くのも仕方ない。何せ、これから演奏できるのだから。
文句を言いつつ、妹の声も弾んでいる。何せ、これから演奏できるのだから。

「負けちゃったわねー」
そう言いながらも、彼女達の声に悔しさはない。何せ、存分に演奏できたのだから。
彼女達の音楽は、間違いなく相手に届いたはずなのだから。

彼女達は騒霊音楽隊。
手足も使わず音楽を奏で、相手に伝える姉妹達。


その音楽は、聴き手を癒す事はない。
聴き手を害する事もない。
ただ、そこに在るべくして在り、入るべくして耳に入る。

人が求めた時には求められたままにそこに在り、
求めざる時にはそのままに在り方を変える。
幻。それが彼女達の素性。
幻ゆえに姿を変え、幻ゆえにそこに在り、そこに無い。

…それでも。

「…ほら、行くぞ、3人共。」

「待ってよ、姉さん〜」

「また今日も楽しい演奏ができそうね♪」

彼女達は、確かにそこに在る。
彼女達の中にも、確かに信ずるものが在る。
彼女達が幻であるからこそ。
彼女達が幻樂団であるからこそ。




…と言うことで、東方オフ会で書いた文章第3弾です。
すし〜さんが持ってきてくださったプリズムリバー3姉妹のまよひがねっとさんの紹介カット写真を題材にイメージしました。
沢山ある資料を混ぜて、一枚ひいたらプリズム姉妹。……うぁぅ。

彼女達を主題に書いたことは無いですし、これも修行…と思って絵を見つめつつ。
最初の姉妹のセリフとそれに続く地の文は姉妹の絵を見ていると勝手に浮かんできました。
先ずはそこまでで紙に書き始め……結構私の文章は見切り発車気味に書き始めることが多いです。

で、2行分空いてる所まで書いて、後は勢い。文字通り筆(シャーペン)の進むまま。
気がついたら全然姉妹の事を考えないで書いてました。
どう言うことかってのは、一応以下に反転で書きます。…読む前に気付いて頂けるでしょうか。


最後に幻樂団と書いたのでお気づきでしょうか。途中からZUNさんの音楽そのものを描いてますね。
まぁ、わかり易く言えば、「弾幕を見ながら鑑賞スルンデス!」ってところでしょうか(余計わかり難い?)
作中に音楽を操る姉妹を出場させた以上、彼女達は最も『音楽家としての』ZUN氏を表していると思うわけです。
だからこそ、ZUN氏の音楽は幻であり、弾幕の物語の引き立て役に徹するのではないかと。
でも、幻でありながら間違いなくそこには居ないはずの4人目が居るのでしょう。信念と言う4人目が。


……最初のお題通り書けないってのは全然ダメですね。


2004/01/01 オフレポSS第参弾。短いってのはいいなぁ。


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